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「重力ピエロ」の前に、この映画の吉高由里子を観ておかなくちゃと、
痛いのはイヤなのですが頑張って「蛇にピアス」観てみました。 吉高由里子のファン、または彼女に興味ある、という方じゃないと、これって観るのはけっこう苦痛な映画ですよね^^; 吉高由里子演じる主人公のルイの他は、メインぽいキャストというと、アマ役の高良健吾、シバ役のARATAなんですが。 高良健吾くんのファンには、まあまあおすすめじゃないかな~^^ 高良健吾演じるアマは、DQNでイカレた奴なんだけど、ルイと子猫みたいにジャレ合ったりするあたり、微妙に魅力を感じた役なので。 ARATAのファンは、この映画を観たらショックかもしれないです。 ってか、私はこんな役やらないで~って思いました^^; まるでホラーなピアッシングで、しかもそういったアブナイ人の役がまるで似合ってないんだもん^^; 様になってればまだしも違和感なだけの存在だし、Sにも見えないし。 あと、身体改造とか刺青とか、知らない世界を覗いてみたい方なら、おすすめの映画なのかも。 どうしようもなく虚しい女の子の物語を覗いてみたいという方にも。 ここから<ネタバレ注意!>です。 身体改造、怖いです。 痛いことってもちろん絶対カンベンなんですが、自ら、あるいは強制的に異形になるってのが、よけいに怖い~ 古くは中国の纏足なんて身体改造もありますが、以前に纏足についての文章読んだことがあって、その時もずっと背中がゾワゾワッとしっぱなしでしたよ~^^; 現代の身体改造については、たまたま、「野良犬の運河」というミステリーを読んでいて、 この本はアウシュビッツで26歳の命を絶たれたユダヤ人画家シャルロッテ・サロモンについて書かれているので薦められたのですが、主要な登場人物が身体改造マニアだったので、身体改造についてあれこれ知るはめになりました^^; (この本、画家の話以外にも、ホロコーストから音楽までモチーフが多彩すぎなのですが、雰囲気も独特で、残酷な場面以外は面白かった) 「蛇とピアス」に登場する身体改造は、ボディピアッシングとスプリットタン、刺青といったところ?なんですけど、他にもスカリフィケーションとかインプラントとか、よく解んないですけどもっと色々あって奥の深い世界みたいです^^; スカリフィケーションを行う場合とか、刃物で自らを傷つけておきながら、後でオキシフルで消毒するらしい。それって何だか変!と思ってしまうんですが、彼ら(身体改造マニア)にしてみたら、自分自身をひとつの作品として完成させるべく傷つけてるので、傷が悪化しないように免疫力をつけて注意してたりするそうです^^; 病気のひとが、仕方なく手術を繰り返しているというのに、一方で、好き好んで自分で自分を切り刻んでいるひともいるんですから。 なんだか歪んだ世の中というか、歪んでいるのが世の中というか。 病気のひとが生きるために手術を受けるように、彼らも、自らを切り刻むのは、生きるためなのかもしれないなあって思うと、何だか興味深いような気もしてくる… って、ずいぶん長々と、映画から離れた話をしてしまいましたが、 この映画「蛇にピアス」の主人公ルイも、身体改造に魅せられてしまう女の子なんですね。 チャラいギャルだったルイが、顔中ピアスでスプリットタンのアマと出会ったことで、自分もスプリットタンになりたいと舌にピアスをする。 舌ピだけでも十分痛そうなんだけど、徐々にピアスの口径を上げていって、最終的に舌の先を糸で割いてしまうというんだから^^; ルイはMという設定なんですけど、それにしても、とんでもないことにはまったもので。 でも、何かにはまっていないと生きるのが辛い、という気持ちは解らなくもないですけどね。 何かにはまると、生きるのが容易くなる。 はまることが、身体改造だったり、アルコールだったり、薬だったり、 あるいは宗教だったり、株だったり、競馬だったり、パチンコだったり。 それから、スターのおっかけだったり、ブログだったり、ゲームだったり… 不健全なものから健全なものまで色々あるけど、程度の差はあるけど、誰でもみんな何かにはまっていたいんじゃないかな… でね、ルイはスプリットタンの他にも、刺青にも魅せられているんだけど。 刺青は身体改造ほど怖くないようでいて、一生モノってところが、けっこう怖い。 ちっちゃい刺青なんかは、昨今、レーザーで消せるらしいし、 そりゃあ、中島美嘉の刺青や、アンジェリーナ・ジョリーの刺青は怖くないし、カッコイイですけどね。 でも、この映画「蛇とピアス」のルイが望んだのは、そんなワンポイントの刺青じゃなくて、市民プールでも、温泉でも、入場お断りにされかねないようなヤバイ系の刺青。 これを入れちゃったら、普通に生きる道からは一生はずれることになるんだよっていうような刺青って、やっぱりめちゃくちゃ恐怖ですよ。 そんな刺青だというのに、躊躇することもなく、あっさりと入れてほしいと懇願するルイ。 ここでまたまたどうでもいい話になりますけど、 そういえば、私にも刺青があるんですよ^^ 手の甲に、3mmくらいの青い三角形の刺青がぽちっとあります。 なあんて、小学生の時に鉛筆の芯を刺したところが、青い跡になって残ってるんですけどね。 でもそれをつくづく眺めて思うことは、黒い鉛筆の芯を刺したのに、こんなに青いんだなあ~って。 入れ墨とも書くけど、まさに、"刺青"なんです。 ほ~んと鮮やかな群青色というか「青」なんですよ。 お風呂に入ると、ますます鮮やかな青になる。 だから、映画を観てて思ったのは、ルイが刺青に魅せられる気持ちが、いまいち伝わってこないなあってこと。 どうにもね、アマの竜の刺青も、シバの花札の刺青も、まるでショボイんです^^; 絵柄も、色彩も、安っぽくて軽くて、今時の刺青ってあんなもんなんでしょうかね~ ルイが憧れた刺青は、もっと凄みがあって迫力のあるものじゃなくちゃ、なんて思ってしまう。 「刺青の美」をちゃんと描いてみせる美術さんが、今の映画界にはいなくなっちゃったのかなあ… それから、刺青を入れるためにルイがシバの店を訪れるたびに、SMプレイもどきの濡れ場があるんですけど、これもなんだかまるで迫力なかったですよね^^; AVと一線を画さなきゃいけないので、どうしても中途半端になるんでしょうけど、だったら、もっと映像に凝って、カットや構図でアートっぽい画面にするとかどうにかならなかったのか… 世界のニナガワにしては、ただ漫然と濡れ場を演出しちゃってたんじゃ、って思ってしまうんですよね。何度も同じような濡れ場の繰り返しなのが、マンネリとしか思えなかったし。 まあ、あえてつまんない、空疎な濡れ場を狙ったのかもしれないですけど^^; 頑張って脱いでた吉高由里子ちゃんのためにも、もう少し、記憶に残るような濡れ場にしてほしかったかな。 吉高由里子ちゃんの裸は、キレイでしたけど、想像してたよりは痩せてなかったです。 もっと腰骨の浮き出てるような細い腰かと思ったら、意外とお肉があるので、ヌードに悲壮感がない。 悲壮感のあるヌードなんて嫌いなので、まあよかったですけどね^^ でも、ルイという役は、自分自身にもがき苦しんでいながらも、自分以外はどうでもいい人間で、 そのへんの自己愛みたいなものは、あんまり吉高由里子には演じきれてなかったかな~ 贔屓目かもしれないですけど、吉高由里子って他人にも自分にも執着しない、ホワンと存在してるようなタイプって感じで好きなんですよね^^ その点において、ルイは吉高由里子じゃなかったかなあって思わなくもないんですが… アマがいなくなってルイが半狂乱になったのも、自分の寂しさに向き会うのが耐えられないからでアマを愛してたわけではないんだろうし、シバがアマを殺したのだとしても、シバを失って孤独になるくらいならかまわないとすら思ってる自己中なルイなわけで… 誰も愛してない、痛みを感じることでしか、生きてることを実感できない、ルイ。 ルイのシーンで一番心にずしんとくる場面だったのが、二筋の涙を流しながら、口径の太いピアスを無理やり自分の舌にねじ込んでいるシーンでした。 最後の方で、舌にぽっかりと開いた穴に糸を通す場面がありましたけど(CGと解っててもさすがにグロくて観てられませんでした^^;)、私的には、その後の、舌を割くために糸を引く動作で映画が終わったらよかったんじゃ、と思うんですよ。 ぐいっと糸を引いた瞬間に、映画もそこでぶち切れる。 そのほうが、断然鮮烈なエンディングの映画になったと思うんだけどなあ… オープニングも、エンディングも、渋谷の雑踏を手持ちカメラの揺れる画面で撮ったりしてましたけど、世界のニナガワにしては、終始ありがちな演出ばかりだったかも^^; 「蛇にピアス」公式HPページ allcinema「蛇にピアス」 my評価 :★★ (★五つで満点、☆は★の半分)
by do-little
| 2009-05-30 03:10
| ■蛇にピアス
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