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伊勢エビの特大海老フライ、厚さ2cmのローストビーフ、おにぎり、ラーメンなどなど登場して
その度にニヤリとさせられましたが、 お料理が美味しそう~って思うことはなくて、そこんとこは期待はずれでした。 でも、8人の男を演じた役者さんたちのごった煮というか、チャンプルーな演技に おなかいっぱい大満足な気分で映画館を後にしましたよ。 平均気温マイナス54℃、ウィルスすら生存できない極寒の地にある基地で繰り広げられる 男たちの悲喜こもごもが描かれてるんですが、 淡々とした味わいながら楽しめるというか、なかなかよかったです^^ ここから<ネタバレ注意!>です。 なんだかね~、男ばっか8人の合宿生活みたいなとこが面白かったですよ。 男所帯のむさくるしさ、いい加減さ、無邪気さが観てて楽しいんですね^^ 例えば、「中国文化研究会」とかいっちゃって、麻雀三昧だったり。 ドクターの診療所が「バーふくだ」になっちゃったり。 基地生活が続くにつれて、みんなヒゲぼうぼう、頭もボサボサになっていったり。 観ていてニヤニヤさせられるシーンがあちこちにありました。 でも、観てるほうは楽しいんですが、基地での生活はほんとに厳しいらしい。 基地、基地っていってますけど、映画に登場するのは有名な昭和基地ではなくて、 そこから内陸に1000km(東京~博多間の距離)移動した高地にある、ドーム基地"ふじ"。 時にはマイナス70℃にもなるという寒さや、富士山より高い標高による気圧の低さが厳しいのはもちろん、360度見渡す限り真っ白の氷の平原に建つドーム基地は、いわば"白い監獄"。 そこに400日以上も閉じ込められて暮すのは、ほんと精神的に大変そうでした。 しかも、6月からは太陽が地平線から昇らない極夜(白夜の反対ですね)が続くってんですから、 朝から晩まで暗い中で鬱々と暮す生活って辛いですよね。 とにかく閉所恐怖症の私なんかは絶対に!耐えられないです^^; もちろん、登場人物のひとり、生瀬勝久演じる氷雪学者の本(もと)さんなんかは、 念願かなって南極での研究が続けられて嬉しいわけなんですが、 そうじゃなく派遣された人にとっては、南極に派遣されたことは究極の左遷みたいなもので^^; もう、こんなとこにいるのはイヤだ~!!とキレちゃうひともいるのが、 無理ないよね~、って感じでした。 そんな毎日でひととき癒される唯一のお楽しみが、 この映画の主人公、堺雅人演じる西村の作る三度三度のごはん。 最初は旅館の食事みたいに、焼き物、揚げ物、刺身のお皿がいくつも食卓に並んでいたのが、 基地生活の後半には、中華のフルコースみたいなお料理が大皿にどかっと盛られてましたっけ。 それから、隊員の誕生日やミッドウィンターのお祝いにはご馳走を作ったり、 サプライズのある食卓を演出するのも、南極料理人ならではの腕の見せどころなんですね~^^ でも、冒頭にも書きましたけど、 あ~美味しそうだなあ、と思うものがあまり無かったんですよね。 強いていえば、映画を観た後でおにぎりが食べたくなったことくらいかな。 (おにぎりって、「かもめ食堂」にも登場したり、「間宮兄弟」で兄が弟のために塩むすびを握ってたり、映画に取り上げられることも多い日本人のソウルフードって感じがする^^) 「かもめ食堂」といえば、この映画のフードスタイリストさんのひとりは、「かもめ食堂」でもフードスタイリストをやってらした方だそうで… "美味しい映画"というと「かもめ食堂」がよく挙げられますけど、私はあの映画ではあんまり美味しそうって思わなかったんですよね。 そんなこんなのせいか、この「南極料理人」も、"美味しい映画"として期待してたのに、その点ではいまいちだったのは残念。 もしかしたら、厚さ2cmのローストビーフとか、男のひとになんかは美味しそう~って受けるメニューだったのかもしれませんが^^; ローストビーフも、伊勢エビの海老フライも、エピソードとしては面白かったからそれでいいのかもしれないけど、食べたいと思うようなお料理では全然なかったです^^; 現実的なことを言っちゃうと、野菜好きの私としては、冷凍野菜しか食べられない環境ってのが何より辛そう^^;(今では、水耕栽培の野菜工場が南極基地でも採用されてるみたいですけど) あと、この映画では技術的に美味しそうに撮れてない、ってのもあると思うんですよ。 私が"美味しい映画"と思う映画のひとつに「しあわせのかおり」というのがあるんですが、これは、ほんとにライティングや細かい点まで気を配って撮っていた映画でした。 「南極料理人」でいえば、おにぎりの御飯つぶは光っていてほしいし、中華料理の時の点心は蒸し上がりの湯気がもわっと立ってなくちゃ。 全体的に、どのお料理も冷めちゃってる印象で、それも食欲をそそられない理由のひとつかも^^; この点では、ぜひ、熱々の蟹シューマイがほんとに美味しそうだった「しあわせのかおり」を観て、比べてみてほしいと思います(DVDが出てます)。 と、これを書いてる本人がかなりの食いしん坊なので、お料理についてはうるさいことを色々書いてしまいましたが。 以前に、おいしい映画のハナシという記事も書いてるので、よかったら読んでみてください。 で、お料理はそんなだったんですが、役者さんたちの"味"はよく出てましたね~ 8人でひとつのアンサンブルというか、8人全員がよかったですけど、私が特にいいな~と思ったのは、ドクター役の豊原功補と、兄やん役の高良健吾。 本さん役の生瀬勝久は、空港で奥さんに抱きつかれてる時の顔がよかった~^^ 堺雅人は、というと、この役のために6キロ太ったのが功を奏して(情熱大陸でその辺りの役づくりの様子をレポしてましたね)、堺雅人のオーラを見事に消してましたね。 ギラギラしてる堺雅人ばかりじゃなくて、こんなどこにでもいそうなふつ~の人も演じてくれるのがいいんだけど、正直、堺雅人が同じく普通の人を演じた「ジャージの二人」がめちゃくちゃお気に入りの作品なので、あのハマリ具合に比べると、「南極料理人」の彼はまあまあってとこかな。 最後の方で、いよいよ基地を離れるという時に、堺雅人演じる西村が包丁をケースにしまって、静まりかえったキッチンを振り返るシーンが印象的でした。 インタビューで、堺雅人がこう言ってます。 「南極という一番劇的な場所に行きながら、結果何が起きるわけでもない、そのドラマの"起こらなさ"がおもしろいと思いました」 そうそう、その劇的なことは何も起きないけど面白い、というのが、この映画の魅力。 とにかく、ニヤニヤさせられっぱなしなんだけど、そこには、メールじゃなくてFAXで通信してた時代ならではの、家族と遠く離れた寂しさがあったり、恋人に振られた傷心があったり、あとラーメンが食べられなくなったという悲劇?があったり、笑いの中にも男たちの切なさがじんわり描かれてるのもよかったですね^^ インタビューではこうも語ってます。 「キャストは魅力的な方ばかりで、撮影現場も本当に楽しかったですね。とくに網走ロケはまさに合宿状態。毎晩が酒盛りで、一気に結束が強まりました」 そう、そのキャストたちの和気藹々の雰囲気が、スクリーンからも伝わってきて、 そこが好きだな~って思う映画でしたよ。 「南極料理人」公式HP allcinema「南極料理人」 my評価 :★★★ (★五つで満点、☆は★の半分)
by do-little
| 2009-08-15 05:00
| ■南極料理人
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