今さら言うまでもないこと!と突っ込みを入れられるかもしれませんが、
このドラマの三賞を勝手に決めるとしたら、
殊勲賞=佐橋俊彦さんによる音楽、特にED(エンディングテーマ)
敢闘賞=湾岸スタジオにつくられた福はらと奈良女のセット
技能賞=鹿ロボット
てなところではないかと思います。
じゃあ、内閣総理大臣杯みたいなものは何に贈呈するかというと、
これはもうぜひ、「奈良」に差しあげたい。
奈良という場所だけが醸し出す、おおらかで、すこんと抜けたような空気も。
奈良だけに流れる、それこそ鹿がヒメと出逢った1800年前から続いてるんだな~
って思わせる、まったりした時間も。
「鹿男あをによし」というドラマの世界を、薄っぺらじゃない、より奥行きのある深いものにしてくれてましたよね。
もちろん、ドラマの奈良のシーンは
赤っぽい画面や青っぽい画面に加工されていたように、
そこに描かれていたのは記号化された奈良というか、私たちが共有する奈良のイメージみたいなものなんだけど。
奈良が舞台のドラマだったからこそ、ここまでどっぷりとはまり、
奈良という異界の冒険譚にここまで夢中になったんじゃないか。
そんな気がしてます。
「鹿男あをによし」公式HP
ウィキペディア「鹿男あをによし」