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佐々木蔵之介(18)
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小川孝信は、かつてない日本の危機を救うミッションを負わされ、翻弄され、戸惑い、彼なりに困難に立ち向かっていったけれど、
玉木宏もまた、「鹿男あをによし」という、かつてないドラマに巻き込まれてしまった俳優だったんじゃないか。 そんなことを考えてみたw やりにくかったんじゃないかな、小川の役は。 へたれで後ろ向き、しかも、いいところはぜ~んぶ、藤原くんと重さんにもってかれちゃうような役だったし。 冒頭以外、モノローグも無いし、、その心情を語るセリフが少ないので、 何を考えているのか掴み所が無いし、当然、感情移入もしにくいし。 4話でやっと、小川が心の内にある思いを吐露するシーンがあった。 「君は間違ってないよ。 あの時、南場先生にうちの剣道部をバカにされても、俺は何も言い返せなかった。 ほんとはさ、言ってやりたかったよ。俺たちは、何も悪いことをしていない。 あんたにそこまで言われる筋合いはないって。でも、できなかった」 「俺の人生はとことんついてない。 いつも、ここっていう肝心なとこで失敗する、そういう風にできてる。だから、いつのまにか、戦わないであきらめるのが身についてしまった。佐倉の言葉を聞いてそれが解ったよ」 「あれからずっと、この辺に何かがひっかかってるような気がするんだ。 それがなんだかズキズキして、妙な感情がこみあげてくる。 これが悔しいってことなんだろうな」 ああ、小川先生、いいじゃん。さあ、これでやっと小川も覚醒する!そう思った第4話だったんだけど。 これが全然甘くて、第5話でやっと手に入れた大和杯がサンカクでないと知ってがっくりしたら、小川先生、また元のダメダメくんに逆戻り。 しかも、長岡先生が狐の使い番かどうかを確かめることから逃げてばかりで、藤原くん以上にイライラさせられました。 その後も、小川先生に気持ちが徐々に傾いていくと、いきなりガクっとくるような言動がある、という繰り返しで、小川先生いいなと思う気持ちがなかなか積み重ならなかった。 ガクっとくるような、ちょっと寒くてキモい言動は、たいてい長岡先生がらみのセリフ。 お品書きのキツネの絵にぎょぎょっとした後で、 「そうですよね、油あげ苦手ですよね、そうだと思ってました。いや~、よかった、ほっとしました」 フランス料理店では、 「は~、藤原くんとは大違いだなあ。藤原くんのことなんか、どうだっていいですよね」 あげくの果てに、 「間違いない、マドンナは俺に惚れてるよ」と言って、藤原くんに、 「小川先生、あなたは鹿男なんかじゃない、馬鹿男です」と言われて「よしっ」 長岡先生が狐の使い番と解って誤解もとけたあとは、 「そりゃ狐の使い番じゃないかと思ってましたよ。けど、ほんとは、鹿とか狐とかそういうことに関係なく純粋に長岡先生とお近付きになりたいと思って、ヘ…へへへへ」 さらにその後の 「いいじゃないですか、遠慮しないで泊まって行ってください、なあ堀田も泊まって行け。藤原くんも泊まっていけよ」というセリフには、ほんと「はあ???」でしたっけ。 こうやって、セリフを書き起こすと、全然どうってことないんだけど。 実際のシーンは、もみ手をしたり、思い切りニヤけてたり、鼻の下を伸ばしたり。 思わず引いてしまうような、変なひとモード全開の小川先生だった。 玉木宏が工夫して作り上げた変な小川だったんだろうけど、 放映時は、ずいぶんと、戸惑ったものだった。 玉木宏は、演じることには、真面目な役者なんだと思う。努力型というか。 ひらめきや感性で演じてしまうタイプではなく、こつこつと役を作っていく。(というようなことが、+actという雑誌に玉木宏の監督評として載っていました) これは自分の全くの妄想ですが、もしかしたら、児玉清のような読書家でもなく、佐々木蔵之介のような舞台の役者の経験を積み重ねてきた訳でもない玉木宏は、ふたりの役者が面白がるようには「鹿男あをによし」が面白い話だとは思えなかったもしれない。 インタビューを読むと、溝口先生役の篠井英介も、前村先生役のキムラ緑子も、名取先生役の酒井敏也も、「鹿男あをによし」を面白いと感じながら演じていたようだった。児玉清も公式HPの「きよしあをによし」の文中で、このドラマに参加できる喜びを熱く語ってる。中でも佐々木蔵之介は、重さんの役をかなり面白がって演じてるという印象で、実際ノリノリの演技だった。 玉木宏ひとりが、鹿男の世界に戸惑いながら、ひょっとしたら、「参ったなあ、この役」なんて冷めた感じで、それでも真面目に小川先生を演じていたのかもしれない。 ちっともヒーローじゃなく、リーダシップを取ってもどこか頼りなく、最後まであきらめないけど結局最後はへくってしまう。 でも、そんな小川先生は、藤原くんと、堀田イトと、そして鹿といい仲間になって、 儀式の後の、あの朝の横断歩道のアビーロード歩きをほんとに素敵なシーンにしてくれた。 それでね、ドラマが始まった頃は、前髪の短いワッキー頭でかっこ悪くしてたり、 いつも、もっさりしたジャケットかジャージーで冴えない格好だったり、 いくら変顔をしてみても、玉木宏は日本人離れした顔立ちのイケメンさんなんだ。 最終話では、それまでひた隠しにしてたイケメンが駄々漏れになって、 最後の駅で堀田イトと別れるシーンではもう、イケメン全開だった。 もしかして、これは玉木宏じゃなくちゃと思った人も多いんじゃないかというような、別れのシーン。 だって、堀田イトにキスされて、突き飛ばされるのは、やっぱりこれくらい現実離れしたハンサムじゃなくちゃね。 「鹿男あをによし」というファンタジーのラストを美しく締めくくるシーンだもの。ぴしゃりと閉まった電車のドア越しに、堀田イトをみつめる小川先生は、ほんと素敵だった。 小川先生が玉木宏で、結局よかったのかな。 残念だったことが、ふたつ。 玉木宏は、鹿に似てるといわれている。どちらかというと、アルパカとかラマに似てるような気もするけど、とにかく草食動物っぽい顔をしている。 せっかく鹿に似ている俳優をキャスティングしたのだから、鹿の被り物は、もうちょっとどうにかならなかったのかな。 玉木宏が鏡に映って鹿の被り物姿が目に入るたびに、違和感があり過ぎで興ざめだったんですけど。 ヒメが美しいといった鹿なんだし、もう少し玉木宏のイメージと結びつくような鹿の被り物を工夫してほしかった。予算があれば、特撮でやれたのかなあ。 堀田イト鹿がかわいかっただけに、小川鹿ももう少し何とかならなかったかと思う。 もうひとつ残念だったこと。 玉木宏が、このドラマの撮影時に疲れていたのではないか、ということ。 その疲れが顔に出てしまっていたこと。 役作りのために180cmくらいの身長で57kgまで減量したそうだけれど、以前に「恋愛小説」という作品で減量したときは、骸骨に皮が張り付いたような顔でも、ちゃんとつやつやとしていたから、減量のせいというよりは、疲れのせいのような気がする。 (それとも、サラダとパスタとぜんざいしか食べてないと言っていたから、減量方法がよくなかったのか) 玉木宏がこのドラマのクランクインまで、かなり過酷なスケジュールだったかを知れば無理もないかなと思えるけれど、「鹿男あをによし」というドラマをこれから永久保存しようと思う鹿男ファンにしたらそんな事情は知ったこっちゃないし、鹿での玉木が疲れ顔だったのは、かえすがえすも残念なことだった。 特に、ドラマでは奈良ロケで撮りためたシーンとスタジオで撮りためた学校や福はらのシーンをつないで編集しているので、疲れ顔のシーンとイケメン顔のシーンが交互に出てくることが多々あって、どうにも場面がつながらなくて気になって仕方なかった。 それには何とか目をつむるとしても、最終話の若草山のシーン。藤原くんの思いを知って、ハグして、自分の藤原くんへの思いを確信する、あの一番大切なシーンで、アップになった時の顔はちょっと辛過ぎというか。ほんとに素敵な胸キュンのシーンだっただけに、残念でした。 と、いやなことをあえて書いたので、最後に、イケメン小川の勝手なベスト5。 1位=堀田イトとのキス~別れのシーン 2位=東京で、再会した藤原くんと出逢った時の幸せあふれる笑顔。 3位=最後に福はらを出て駅へ向かう道すがら、藤原くんとお互いをチラ見して歩くシーン。 4位=盗みの疑いをかけられた職員室のシーン。無断欠勤を責められたときの職員室のシーン。(ここは無駄にイケメンだった) 5位=長岡先生に水をかけられた後、京都駅で藤原くんが待っていたシーンでふと見せた表情。 とまあ、原作者の万城目先生は、ドラマが始まったときに、玉木宏演じる小川信孝について、「壮絶なまでの男前の無駄遣いを、躊躇(ためら)うことなく繰り広げる玉木宏さんの演技」と評していたけれど、 結局、男前はすべて無駄ではなかったのだ。 「鹿男あをによし」公式HP ウィキペディア「鹿男あをによし」
by do-little
| 2008-04-02 22:24
| ■ドラマの感想
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